yon-1997’s blog

架空地図と社会学的想像力とその他

文学部ってなんだろう?

f:id:yon-1997:20220316225358j:plain

私は大学時代文系でしたが、文系といえば、やっぱり同じ「文」の字を使う「文学部」の存在が気になります。

私の通っていた大学にも文学部はありました。サークルなどの友達・後輩にも文学部の人は大勢いました。

しかし私には、文学部で何を勉強しているのかまったく知りません。なのでちょっと調べてみました。

 

調べてでてきたサイト↓

www.studyplus.jp

調べてみましたがその前に、私が文学部と聞いて抱くイメージ

 

・就職で不利になると思っている人がいる。&就職試験で差別する企業がある。

・国内外の文作作品や歴史・哲学の研究をする。

・個人的にも文学作品が大好きな人が多い。

社会学や心理学、地理学、メディアなど幅広い。

 

上記のサイトでも、タイトルには「就職」の二文字。たしかに経営学部・経済学部だったら企業活動に一直線だし、法学部とかも法曹家、企業の法務部、理系なら言うまでもなく、、、大学卒業後の進路に役立ちそうなイメージがあります。では文学部は・・・?文学作品を研究して、それが就職に役立つ?たしかに考えにくいですね。

まあ文学部ってだけで就職面接の際に嫌がられるのだとしたら、そんな企業はなからうけねえよバーーカな姿勢でいい気もしますけどね。

 

就職を念頭に置かなくても、文化・社会・経営・教育なんていう言葉よりも、文学の方が、一般的な高校生・社会人には、ややとっつきにくい気もします。かくいう私も文学作品はほとんど読まず(JR東日本のSL銀河に乗るために、予習として『銀河鉄道の夜』を中心とした宮沢賢治の作品集は読みましたが…)、高校生時代も、国語の授業のいわゆる「文学的文章」、小説文は大嫌いでした。

説明的文章の方が好き!もちろん教えるのも。

 

塾の授業では、国語の最初の授業で、「受験で問われる現代文の9割は説明的文章だよ〜」と教えると、「うえ〜〜」という反応をする高校生が多くて面白かったんですけどね(笑)。小説<論説派の高校生は変人で反応も良く、授業していてより楽しいんですがね。

 

まあそれはともかく、やはり文学部というのは、小説などの文学作品が好きという人しか進学しないイメージです。ついでに人気がなければ偏差値が下がり、その大学に受かりたい!とにかくどこかに引っ掛かればいい!という高校生がなんとなく受験する、その程度のイメージしかありませんでした。

 

で、上記のサイト。それによると、文学部は下記の4つの学問領域に分けられるようです。

【言語系】
言語学、日本語学、日本文学、比較文学、中国文学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、現代文学
【思想系】
哲学、東洋哲学、西洋哲学、インド哲学倫理学、宗教学、キリスト教学、美学芸術学
【歴史系】
日本史学東洋史学、西洋史学、中国史学、考古学、民族学音楽史学、美術史学、現代史学
【行動系】
心理学、社会学社会心理学、地理学、教育学

https://www.studyplus.jp/403より

私のイメージはやはり言語系、それから歴史系。

 

哲学などもたしかに私の大学では文学部の一学科にありましたが、思想系というくくりで、倫理学キリスト教学、芸術学などとまとめられるというのは発見でした(あくまでこのサイトでの分類ではありますが)。

私は高校生の頃倫理の授業がなかったので、こうした思想の勉強というのは馴染みがありませんでした。

 

改めて驚かされたのが、私が専攻していた社会学も、大学によっては文学部の一類型に収まるということ。サイトでも取り上げられていますが、心理学なんかは実験などが関係してくるので、文学部っぽくない印象です。

 

「文学部では、「人間の営みのすべてに対して」多角的に考察を試みながら、「人間そのものを総合的に理解すること」を目的としてい」ると、上記のサイトでは説明されています。それを考えると、私が時々このブログで取り上げている、櫻坂46や日向坂46の楽曲の歌詞の考察や、私が今取り組んでいる漫画で描かれるキャラクターの言葉や行動の分析も、文学部的営みといえるかもしれません。

 

そう考えると、文学部ってものすごく敷居が高いと思われているものの、案外すごく身近にあるものなのかもしれません。

好きな曲の歌詞や映画の演出、漫画やキャラクターについて語るというのは当たり前の行動です。また、話し相手が何を考えているのか思いを巡らせたり、社会の中で自分がどんな存在なのか悩んでみたりというのも、全て上記4つの類型に当てはまります。

人間みな文学部で生きているのかもしれません。