yon-1997’s blog

架空地図と社会学的想像力とその他

【架空地図制作期#5】学校って多いんやなぁ

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1.現実の地図からの気づき

都心の地図を描くべく、現実の地図を見ていると、あることに気がつきました。

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モデル:東京都目黒区、東急東横線都立大学駅周辺

黄土色の部分、「文」と書かれたところは学校ですが、結構な数あるものです。

 

私は神奈川のド郊外出身なので、東京の学校の数に驚いてしまいました。いや言われてみれば、今住んでるところでも小学校とかよく見る気がします。意識していないだけで。

 

当たり前ですが、多いのは小学校ですね。東横線の東側だけ見ても、鷹番小、碑小(なんて読むんだ?)、向原小、原町小、大岡山小、中根小、緑ヶ丘小などとかなりの数です。
区立中学校は番号で振られているところが多いですが、地図で確認したところ、第十一中学校まであるようです。すごい。と思ったら、廃校などにおよって5校しか存在しないようです(Wikipedia:Category:目黒区の中学校より)。

ナンバリングではない中学校は、ナンバリングの中学校の統廃合で出来たみたいです。ざっと調べたところ、

第一中学校

第七中学校

第八中学校

第九中学校

第十中学校

第十一中学校

第二・五・六→目黒中央中学校

第三・四→大鳥中学校

第一の分校→東山中学校

 

ということになっているようです。

 

私立中高も結構な数あります。多摩大目黒中高、八雲学園中高、玉川聖学院中高、香蘭女学校など。中学受験に興味のある私としては、注目しちゃうところです。学芸大の付属は小中が同じ敷地、高校が学芸大学駅付近と離れているのが気になります。

日本一カッコいい学校名だと思ってる桜修館中等教育学校は、都立の中高一貫校です。

大学も都立大学駅からは(駅名のわりに)離れますが案外多く、駒澤大学東京工業大学昭和大学星薬科大学など。でも流石に都心部の方が多いですかね。

 

私は転校を経験したことがないので小中高大1つずつしか通っていませんでしたが、それでもさまざまな人と出会い、多くの思い出(もちろん楽しいことばかりではないですが)があります。
これだけの数の小学校・中学校があるということは、それだけ多くの学校文化やいざこざ、青春があるということです。想像しただけで尊い気持ちになります。

 

尊い気持ちになりついでに、データで小中学校を見てみます。これも架空地図の参考になるのです。

 

2.現実の公立小中学校のデータから

平成21年度と古いデータですが、板橋区が何かで使ったと思われる、23区の「公立小学校の学級数・児童数の23区比較」「公立中学校の学級数・児童数の23区比較」という資料を見つけました。

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/656/attach_26145_10.pdf

まずは小学校から。見ると、学級数の平均が23区全体で13.7なので、13.7学級÷6学年で、1学年につき2クラスくらいとなるようです。少子化が進んでいるので、今はこれよりも少なくなっている可能性があります(もしかしたら23区への流入はあるか?)。

ちなみに1校あたりの児童数は409.3人とあるので、409.3人÷6学年で、1学年あたり約68人。それを2クラスで割れば、1クラス34人前後が平均となりそうです。私の母校では1クラス30人弱、3クラスあったので、クラスは少ないですが児童数は多いように感じます。きっと教員の数や自治体の方針などが関係しているのでしょう。

 

続いて中学校。学級数の23区平均は10.510.5学級÷3学年で、1学年につき3クラス強。生徒数の23区平均は339.9人なので、339.9÷3学年で1学年113.3人。さらに3クラスで割ると、1クラス37人強となりました。私の母校はマンモス中学校だったので、1学年7~8クラス、1クラスに40人くらいいたことを考えると、コンパクトなものです。

(目黒区を取り上げて板橋区から孫引きして、あげく23区全体でガバガバに計算していますがお許しください)

 

3.子供の数が多い場合の学校の形

さて、私が地図を作っている目的は架空鉄道のため。鉄道のダイヤを盛り上げるためには、人口が多くないといけません。少子高齢化、つぼ型の人口ピラミッドなんてとんでもない!

出生率が高いことを想定したifを書いてくれている素敵なページがあります。Chakuwikiです。架空鉄道をする身としては、非常に面白い場所です。

 

chakuwiki.org

 

「ベビーブーム期の水準がずっと維持されていたら」という項目が非常に参考になります。

小・中学校は廃校どころか増設ラッシュ。それでも対応できなくなり校舎が高層ビルになる学校も出てきた。

都市部では土地の有効利用のため下層階が商業施設、上層階が学校になったりマンションと学校が一体化していたりしていた。

たしかにそうなですよね。土地がなければ学校は建たず、その土地を捻出するためには縦に伸ばすほかないでしょう。

もちろん多すぎる都市への流入人口はより郊外に広がり、都市部の生活や文化が現代の日本と同じと考えると、これだけの出生率はリアリティがありません(子育て支援の充実などを考えても面白いかもしれません)。

ですが、私が目指す架空地図における都市部の学校は、現実とは少し違った形にするのがベターな気がします。

 

このリアリティの持論については、過去にも少し書きました。

yon-1997.hatenablog.com

 

4.おわりに

結構な長文になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございます!

一人で作る架空地図ですが、こうしてブログで言葉と図によって発表することで、より深く向き合える気がします。また、もし応援してくださる方がいたら、非常に励みになります。

 

 

Twitterでも時々進捗載せてます。それ以外のつぶやきの方が多いですけどね🤗

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