yon-1997’s blog

架空地図と社会学的想像力とその他

かわいいって言いづらい

私は男です。恋愛は今まで女性とばかりしてきました。なのでヘテロセクシャル、もしくはバイセクシャルの可能性もあるかもしれません。

 

大学で社会学を学んだので、ジェンダーセクシュアリティフェミニズムなどに触れてきました。自分でも様々な本を読んできました。

 

 

その結果、女性にかわいいって言いづらくなりました。

 

かわいいは褒め言葉、でも男性が女性にかわいいということ、それはある程度マニッシュな振る舞いだし、評価を下しているようなもの。かわいい要素をどこに見いだしたか?顔?容姿に対してかわいいということは、ルッキズムを肯定することでは無いのか?

 

でもかわいいと思う感情は、自分の好みが直感的に思い起こすもの。自分の好みそのものが社会的に作られたものだとは思うが、他人の評価基準なんて気にせず、自分が好きな容姿や仕草に対してかわいいと言うこと。それ自体に悪いことはないのではないか?(もちろん、かわいいと言われることに対して嫌悪感を示す人はいると思うので、そう言う人には絶対言わない方がいい)

 

一番悪いのは、「あの子は世間一般的な基準で言ったらかわいくはないけど、自分は他の人とは違うところにかわいさを見出すので、あの子はかわいいと思うよ、俺は」という態度。

 

何様なのか?そういうのはたとえ思ったとしても口にするべきでは無い。余計なお世話だろう。

 

何が言いたいかというと、男性が女性に対してかわいいというある種の評価をするとき、それは個人的な好みや感情だったとしても、口に出した瞬間社会的な営みとなって、側から見たら(相手の女性から見たら)、「男性が女性の容姿や仕草を評価している」という行為に見えてしまうということ。歴史的に見て、男性の権力性というのは明らかなので、こういう行為については細心の注意を払わないといけないと思う。